「勉強して何か得するの?」
先日の会議で
「勉強して何か得するの?と聞かれた際,どう答えるか!?」
というテーマをもとに行われました。
以前、ヨルダンに行った時のお話です。
社会科教師であれば一度は行ってみたい「エルサレム」。
キリスト教、ユダヤ教、イスラム教の聖地であるエルサレム。
当時も内戦状態であったため、隣国のヨルダンを経由して行きました。
ヨルダンもステキな国。
映画「インディージョーンズ」のロケ地のペトラ遺跡にもお邪魔しました。
そのペトラ遺跡で、教え子と同じような年齢の子どもが学校へは行かず、観光客からもらうチップで生計を立てていました。
「手伝ってあげる」という善意な気持ちで私の荷物を持ち、数段の階段を降りると、チップを要求してきます。
払わなければそのまま荷物を持ち去ろうというジェスチャー。
チップの文化があまりない日本人の私にとって、戸惑いは隠せません。
「子どもが危険を顧みずにしていること…払おう」
“郷に入れば郷に従え”そんなふうに判断をしてチップを払います。
もちろん、子どもたちは相手を見て実行しているとは思います。
とは言っても、どんな観光客か分からない中で実行していかなければいけない危険性は十分にあります。
現地のガイドの方に
「なぜ学校で学んで、安全なビジネスをしようとしないんですか?」
と尋ねると、彼女たちに直接聞いてくれました。
彼女たちは
「学校行ってもお金にならない」
と答えていたそうです。
その国によって文化があり、風習があります。
家庭のルールもあると思います。
それを一概に
「〇〇であるべき」
ということは非常に難しい話。
日本で言えば9年間の義務教育は、お金を生み出すことのない期間です。
しかしその9年間に時間や労力やお金が投資された学びの中で、自らの能力を向上していけば、意味のある9年間となるはず。
「得をするのか」「しないのか」。
「学ぶ意味があるか」「ないか」は誰かが定義するものではなく、自分がどうしていくか!?なのかもしれません。
意味あるものにできるのは、自分次第。
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