大家か退化か…
新年度は様々な目標が掲げられ、学ぶ機会は多くあります。
新しい役職を任された人は、
「任されたからには!」
と責任感を感じ、積極的に企画をされている時かもしれません。
学校現場でも新年度は特に研修が計画されています。
授業力向上のために各学校で工夫を凝らした研修会が実施されます。
学校へ行きたくなくなる原因として「学業不振」は上位に挙げられます。
いわゆる“不登校”といわれる児童生徒数は年々増加傾向で、学校としても対策が求められる喫緊の課題です。
不登校の児童生徒数は34万6,482人(令和5年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について)と文科省から報告されています。
全国の小中学生は約923万人。
全体の3〜4%が不登校の児童生徒になります。
そもそも
“不登校”
の要件は、病気や経済的な理由を除いて年間30日以上の欠席があった場合です。
遅刻や早退はもちろん、30日の数には含められてはいません。
学校とは別の機関(適応指導教室)への登校は地域によりますが、出席扱いとなります。
「学校へ行きたくないと渋っている」児童生徒数を人数に入れた場合、人数は大きく増えるかもしれません。
そんな中…
授業力を向上させる大学の先生たちは各学校で、講師として研修会に引っ張りだこです。
「社会科の大家である〇〇先生」
「道徳の授業の大家、〇〇先生」…
研修会では大学の教育学部の教授の先生方がわざわざ来てくださいます。
勉強になるお話が聞け、とても参考になるお話ばかり。
でも…ふと思うのです。
授業のスタイルや、学ぶ内容は、これだけ技術革新がされている中にもかかわらず、なんら変化のないことをしているのではないか!?
と。
AIの進歩は著しい。
「仕事が奪われる」
といわれる一方で、
「AIは能力を身につけることと同じ」
といわれることもあります。
使い方や、活用の仕方次第だということなのかもしれません。
…
最近、勉強を教えてくれるAI
「You learn AI」
というサービスが話題をよんでいます。
YouTubeやWebサイトを読み込ませることで、要点整理したり問題を作成したりノートを作ってくれたり…
いくらでも効率的に学ぶことができるサービス。
このサービスはさらに加速し、クオリティは格段に上がっていくことが予想されます。
時代は変わりました。
タブレットを使用した授業ってだけで、「最新の授業をしている」気になってはいけません。
検索すれば答えが出る時代に、答えさえ出せばいいという授業は、まさに、教育ではありません。
AIという技術革新の波を受け、変えるべきは変え、揺らいではならない根幹は大切にしていきたい。
「〇〇の大家の先生」が「退化した教育」とならないために。
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