100人のプロの一人目からのエール‼️
記念すべき一人目は、某ハウスメーカー営業のIさん。
Iさんの感性はとても素晴らしく、家づくりへの思いやIさんの提案には思いやりの心が常に存在しています。
営業マンでありながらお客の無意識的なニーズを取り入れて、ご自身でも設計を行うすごい方です。営業成績はトップクラス。
経験と感性を持ち合わせていても常に学ぼうとする姿はまさに「プロ」を感じさせます。
そんなIさんにお時間を頂きました。
◯子供の頃の夢
「ないです」
この答えには驚きました。成功者の多くは子どもの頃に夢を抱くと言われていたりするので、てっきり「〇〇だったんです」と言われると思っていました。
夢を抱かなくてはいけない!ということがストレスだったみたいです。
教員である私たちは、どちらかというと「夢は持っておいた方がいいから、夢を探しましょう」と言ってしまいがちです。
それが、子どもの負担に繋がり、夢に対して拒絶的な考え方をしてしまう子どもも少なくありません。
Iさんは自分の学生時代の環境的な背景も大きかったとおっしゃっていました。
Iさんが学生の頃は「いい高校出て、いい大学行けばいい就職先に就職できて人生は幸せ」という考え方が主流だったみたいです
それを思うと、今はより選択肢が広がっているように感じます。それが良いのか悪いのかはわかりませんが…。
◯今の仕事に就いたきっかけ
ある有名企業に内定をもらっていたそうです。
しかし、ピンと来なかったことを理由にその内定を自ら蹴ったそうです。
何もしない…ということに抵抗を感じていたこともあって、資格取得を目指して勉強を。
でもその選択は、自分自身の甘えだったと振り返っていました。とりあえず、「何かしていないと」という体裁のための資格取得の期間だったので。
勉強を始めて2年が過ぎようとしている時、あるハウスメーカーの方が営業に来られたそうです。その時に来た方がまさに運命の人なのかもしれません。
「何もしていないんなら、うちで働いたらどう?」
と営業の方に言われました。
この言葉をきっかけに、ハウスメーカーへの道と歩んでいくことになります。
もし、内定をもらっていた企業に働いていたのなら、私は出会えていなかったし、Iさんの家づくりの感性は世に出ることはなかったかもしれません。
そう思うと…
何が正しい選択なのかは分からないですし、一方で人生は面白いものだと感じます。
◯今自由に選べるとしたら何の仕事をしてみたいか
「何でもいいです」
思いつかないのではなく、そう答えた意味がちゃんとありました。
例えどのような仕事であっても「やりがいを見出して」その仕事を頑張りたい。
ここにIさんの柔軟な思考が現れているのではないかと思います。
この仕事がいい。
あの仕事がいい。
しかしながら、この仕事もあの仕事も実際にはやったことはありません。「これはイヤ」というのも、その仕事をやったことがないのだから、魅力を知ることも難しいですし、どんな技を必要とするのかもわかりません。
食わず嫌いで物事を判断するのではなく、まずは「やりがい」を見つけて、そこにこだわりを持って取り組むという精神でした。
ハウスメーカーのお客様は様々な方がみえます。様々な職種の方もおります。そのような中で、どのお客にも親身になって考えられるのは、Iさんのそうした知的好奇心からくるものなのかもしれません。
今あるものの魅力を最大限引き出して考える…
これが思考力なのですね。
◯落ち込んだ時、どう乗り切るか
落ち込んだ時は「頭の中にゴミが溜まる」感覚になるそうです。
だから、整理整頓しながらゴミを捨てていく作業をすることで乗り切れるのだとか…。
頭の中のゴミを捨てる作業は、何かに没頭することでできるみたいです。
本を読んだり、山登りをしたり、美術館に行ってみたり。
仕事でパニックになっている人の実際の机の上は、いらない物が散乱していたりします。資料が見つからずイライラしたり、提出期限に遅れて落ち込んでたり…
頭の中も一緒なのかもしれませんね。
何を考えているのか!?
この感情はどこからきているのか!?
自分を分析していくことで、気付ける部分も沢山あります。
◯発達個性を持った子どもへのエール
「自分の味方が一人でもいればいいです。その味方がいい人なのかどうかは見極めながら、その味方と濃密に関わっていければいいのかなぁ。そして、自分のペースで。
22〜23歳に経済的自立をして、何かできればそれでいいですね。」
◯インタビューをして
お忙しい中、すぐ日程調整をして頂きました。
本当に有り難いです。
日頃から、私たちの思いを話しては親身に聞いて下さっていました。
「インタビューは10分で終わります」
と言っていたにも関わらず、終わった時間を見て驚きです。
2時間プラスでかかっていて、合計2時間10分もの時間を、一つ一つ丁寧にお話を聞いて下さり、一つ一つの質問にしっかり考えながら答えて下さって、本当に有り難かったです。今後、99人の方のインタビューを行いますが、時間厳守を目標に頑張っていきたいと思います。
今回、様々な質問をさせて頂いたのですが、
「夢は抱かなくてはいけない」
と感じていた私にとっては、必ずしもそうではないと思いました。実際に、夢がないことに悩んでいる子どもがいます。夢を抱かないことはおかしい人間!?と不安に感じていたり。そんな子どもたちにはぜひ今回の話を教えたいです。
そして、何事においても「やりがい」を見出せるということです。
嫌なことだから「やらない」ではなく、その中に「やりがい」を見出すための作業をしたかどうかがポイントになってくると思いました。もしかしたら、「嫌」ではなく、「魅力」を見つけれていないだけなのかもしれません。ものの捉え方次第で、物事は違って見えてきます。
「こうしなければ…」
という枠を決めずに、柔軟な思考力を持って、子どもたちには頑張ってもらいたいです。
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