100人のプロの8人目からのエール‼️
Instagram(インスタグラム)をご存知でしょうか?
とっても便利なものです。コミュニケーションをとったことが無い方の日常を覗け、そして「見てみて〜」と思った時に沢山の方と共有を果たすことができるアプリです。
そんなインスタグラムを活用して「メダカのプロ」Kさんとコンタクトを取ることができました。
これもまた、初の試みです。
インスタグラムで連絡を取るため「DM(ダイレクトメール)」というものを使うらしいのですが…
KさんへDMを送ると数時間後には既に返信が!
その上、インタビューも受け入れてくださるとのことでした。
とても嬉しかったです。Kさんのところでメダカを購入させて頂いたことはあるのですが、常連という程、購入している訳でもありませんでした。
インタビューの中盤で知ったのですが…
今回のインタビューの受け入れが原因で、Kさんと奥様は喧嘩をしてしまっていたそうです。
それを知った時、とても申し訳ない気持ちになりましたが、同時にそのような中でも快諾して下さったことに感謝でした。
私たちの突然なDMに奥様は何かの勧誘かと感じたみたいで…。
確かに、私たちのDMは何かの勧誘と思われても仕方がない雰囲気だったかもしれません。
そんなことも梅雨知らず私たちはKさんに話しかけ、奥様も一緒にお話をして下さった今回のインタビュー。様々なお言葉を頂きました。
本当に感謝です。
◯子どもの頃の夢
「政治家」
なりたかった理由が、「エラそうにしているから」でした。会ったばかりの私たちに対して、当時の純粋な気持ちを真っ直ぐに表現して下さるKさんの懐の深さに凄さを感じました。
話を伺いながらKさんの深さを実感していきます。
◯今の仕事に就いたきっかけ
高校を中退し自動車を運転していた頃、ある会社の方と事故を起こしてしまいました。Kさん自身の不注意によるものだったため、Kさんは毎日お見舞いに行ったそうです。
その誠意ある態度に会社の方はKさんを気に入り、やる気のない下請けを辞めさせ、Kさんに仕事を依頼したそうです。
Kさんは目の前のお仕事を一生懸命にこなしていきます。そして給料が支払われ、また一生懸命に仕事をします。そうしていくうちに、
「商売が楽しい」
と感じるようになっていきました。
そのお仕事が終わり無職になりプラプラしていると、前の職場の関係者の方が「無職ならここで働いたらどうだ」と別の所を紹介され、そちらでも一生懸命に働くようになりました。
そのお仕事も終わった頃、商売の楽しさに目覚めたKさんはトラックを1台購入し、運送業を始めました。海上コンテナを運ぶお仕事だったのですが、Kさんの
「一生懸命に目の前のことを取り組む姿勢」
が会社を大きくし、億を稼ぐまでに成長していきます。
今のメダカの販売とは全く違うお仕事のように感じるのですが…
「やりたいと思った事を取り敢えずやってみる」
そう伝えて下さった時、Kさんのお仕事への向き合い方や信念は昔と変わらず、共通しているように感じました。
億まで稼いだ会社も倒産してしまいます。
原因は…「排ガス規制」によるものでした。この規制で200台以上あったトラックは買い替える必要が出てきてしまいました。実際はまだ乗れるものであっても「規制」により、トラックに資金を投じなければなリませんでした。
資金繰りに関しては猶予は与えられますが…月々の支払額を聞くと、毎月家を建てられるくらいのものでした。
ついには会社を閉めなくてはならなくなり、従業員の次の就職先を決めてから、決心していきます。
規制に対する憎しみの気持ちを、ず〜っと抱いてしまいそうです…
しかし、Kさんはその出来事を恨み節で語ることは一切ありませんでした。
「大変だったよ〜」と語りながらも、従業員への責任を最優先に考えられた想いを私たちに教えてくれました。
時代のせいにしない、誰かを羨んだりしない、そんなカッコイイ姿を自然に感じさせて下さいました。
運送業の後も色々なことに挑戦したと言います。奥様との出会いは、その時だったそうです。
様々な挑戦をする中で、熱帯魚との出会いがありました。店舗を構えて熱帯魚を販売。その店舗はコンテナ数個持ってきて、自分たちで加工。
今のハウスも自分たちで一からつくっていくのですから、DIYがお好きなのかなぁ!?と思いきや、全く好きではなく、むしろ「やりたくない」タイプだったみたいです。
しかし、、、
必要だからやる。やる時には全力でやる。
それがKさんでした。
熱帯魚に関して、本格的に輸入に力を入れていきます。
「輸入」という一つの手段を叶えるために、毎日のように経済産業省に通ったそうです。
Kさんの「これ!」と決めた時の実行力は並大抵ではありません。
熱帯魚を販売していうちに…
「停電したら全部が台無しになるのではないか!?」
「もっと簡単にお客さんが買えるものはないか!?」
こうした思いから、
『メダカ』
へとシフトしていったそうです。
「メダカならバケツ一つで買いに来れる」Kさんの優しさが溢れる言葉でした。
◯今、自由に選べるとしたら何の仕事をしてみたいか
「農業。誰にも左右されないからねぇ」
とにかく新しいアイデアが湧き上がるような感じでした。
「迷ったらまずなんでもやってみたらいい」
私たちへ何度もメッセージとして伝えて頂いた言葉です。
合うか合わないかはやってみなければ分からないし、「やりたい」と思うことはまず「得意」の第一歩なのかも知れません。
Kさんは折り紙を例に話してくださいました。
「折り紙が好きな子は、自分が折った折り紙をネットや何かで売ってみて、売れたら次に売れるものを挑戦してみればいい」
それが好きなことを商売にできた瞬間だし、それがまた新たな気づきをくれるチャンスになるかもしれないのです。
「できない」ことに目を向けるのではなく、「できる」事に目を向ける、もしくは見つける事が自分自身の「風」を巻き起こすきっかけになるのかもしれません。
できることを最大限活用していくその発想力に、私たちも刺激を受けました。
○落ち込んだ時、どう乗り切るか
「文句を言う」
「メダカはいつでもやめられる。」
私はこの言葉が衝撃的でした。一つでも上手くいっている事があれば、なかなかそこから離れる事の決断は難しいものがあります。
しかし、奥様は今のメダカブームが去った時のことを案じます。そして、メダカを一生懸命に取り組んでいるKさんに直接言います。
Kさんは、「そういう事を言われることがすっごい嫌なんだ」とすぐさま言い返します。
内心、冷やっとするのですが、その場にいるご家族たちはニコニコしながら聞いていました。互いに感じたままを話し、感じたままを返す。
不満を抱えるのではなく、素直に言い合い、通じ合う関係性が心の健康の秘訣なのだと強く感じました。
奥様との絶妙なバランスがすごくよかったです。
◯発達個性を持った子どもたちへのエール
「なんだろうね。…
自分にわがままになれ!
好きな事をしたらいい。
光さしてくるものがあれば、とことんやれ〜。
まず、やってみて考えたらいい。
チャンス、タイミング、、、絶対!ある!!
それで人生変わる。」
その場にいた方々みんなが「困ったらうち来たらいい」と言って下さいました。
「一緒に畑やったり、ビニールハウス作ったりしよう」と。
なんと温かく、なんと心強い言葉なのだろうか。
色々な経験をされてきたKさんやその周りの仲間たちのエネルギーを是非!触れてみて欲しいです。
◯インタビューをして
私たちが送ったDMで詐欺師かもしれないと思われた奥様に対してKさんはこうおっしゃいました。
「詐欺師でもいい。詐欺師だったとしても私と話して何か変わってくれたらそれでいいじゃないか。人と人との関係を遮断したくない。」
第一声から私たちを邪険にする事なく、快く話して下さった方の懐は、計り知れない深さでした。
奥様もそうは言いつつも、私たちを快く迎え入れて下さいました。
営業時間はとっくに過ぎてしまったにも関わらず、Kさんをはじめご家族の方々も真剣に私たちへ思いを伝えてくれました。
梅雨の後のじめっと暑いはずのハウスの中は、なぜか居心地がよくて。
それは自然の風の仕業なのか、人と人とが心を通わせた環境の仕業なのか…
好奇心を揺さぶる「メダカのプロ」とその仲間たちでした。
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