100人のプロの83人目のプロ‼️

「学校に行きたくない」

そんなふうに言う子ども。

行きたくない“原因”がはっきりしていれば、その原因に対してアプローチしてみればいいのかもしれません。

しかし、その原因に辿りつかない時、刻一刻と過ぎて行く時間の中に取り残され、不安だけが蓄積していきます。

未来を考えれば考えるほど、抜けることのできないトンネルの中にいるかのような。

来た道を何度も同じように通るかのような。

不安に感じる中で、先生たちは言います。


「大丈夫」


何が「大丈夫」なのか。

大丈夫なわけないことなんて身に沁みるほど感じています。

諦められているのか…。

期待されていないのか…。


勇気を振り絞って行く夕方の学校。

誰もいない教室に足を踏み入れます。

席を案内され、座るよう促されます。

でも…

座りたくありません。

机の引き出しに押し込まれたプリント。

後ろをみれば自分のいない学級写真。

何もしていない学級の係に、人数合わせだけのために名前が使われています。

居場所がないと言われているかのような。

必要とされていないと知らされているような。

覇気のなくなった表情に担任が声をかけます。


「大丈夫」


私なんて…。

僕なんて…。

そう感じるあなたたちに伝えたい。

あなたたちの理想とする世界はどんな世界ですか?

しっかり考えてほしい。

自分の理想を。

自分の存在する意味を。

居場所がないのならつくればいい。

必要とされていないのではなく、必要だと求めてくる人物にまだ出会えていないだけ。

与えられた環境の中で、求められるような選択をしなくたっていい。

全く新しい時代に、計り知れないほどの可能性を発揮してください。

自分の可能性を掲げてください。

理想を現実に。

宮城県岩沼市にある金蛇水神社の宮司「神社のプロ」髙橋さんは、抱いた理想を一つ一つ現実にしています。


2025年の干支は「巳」年。

「巳」には“新しくうまれる”という意味があるそうです。

◯子どもの頃の夢

「なかった」


“金蛇水神社”の宮司であられる髙橋さん。

神社の歴史は989年まで遡ります。

代々受け継がれてきた家業は、自然と責任として意識の中に。

夢を抱くことも、何かをやっていたいと感じることもなかったそうです。

◯今の仕事に就いたきっかけ

「お導き」


東京に出てみたい。

そんな思いから東京の國學院(こくがくいん)大学に進学。

そこで神道の基礎を学びます。

大学卒業後は神葬祭(神社による葬儀)に興味を抱き昼間は仕事へ、夜は神葬祭の勉強のため葬儀屋さんに勤めます。

様々な方の葬儀を通して、会館で行う人たちが増えていることに気づきます。

家業をついだ際、神葬祭を積極的に行うのなら、会館を建てる必要があります。

軌道に乗るかわからないことに、会館を建ててみるほどの勇気はありませんでした。

経験を積めば積むほどに難しさを感じます。

髙橋さんは、思い描いていた構想を断念。


そんな折、実家から人手が足りないということで戻ってくるよう連絡が。

挫折した状態での帰省。

なんのための東京だったのか。

自分の存在に意味はあるのか。

無宗教という価値観が増える中、神社仏閣で後継者不足は深刻な問題。

住職が不在のお寺。

宮司のいない神社に、別の神社の宮司さんがかけもちで成り立たせている状態。

自分の役割とは何なのか。

2011年3月11日、東日本大震災が髙橋さんの地元を襲います。

日本中が揺れるほどの大きな地震。

想像を超えるほどの津波。

「自粛(じしゅく)」という言葉が全国で飛び交います。

どのような状況なのか!?

当時、現地の状況を知る手段はテレビから流れる映像や、新聞に限られていました。

多くの人たちが“自分に何かできないか”そんなことを考えて過ごしていたことを思い出します。

もうあれから13年。

どれほど大変なことが起きようとも、時は刻一刻と過ぎていきます。


得意としていること。

自分だからやれること。

神社だからできること。

髙橋さんは考えます。

求められてからの行動では間に合いません。

まずは自分から。

その一つが情報発信でした。

震災の翌月にFacebookを立ち上げ、情報を発信します。

まだまだ新しかった「Twitter」も同じ年に活用し始めます。

より多くの方に。

より求めている方に。

「自粛」という空気は、現地の正確な情報で変化していき、参拝する方が徐々に増えてきました。


“死”を身近に感じ抱いた不安や孤独。

見えない力に助けを求め手を合わせる人。

亡くなった方へのたくさんの思いを、手を合わせて届けます。

気づかされる神社のある意義。

自らの“すべきこと”を感じます。


参拝者が少ないのなら、参拝に来てくださる方を増やせばいい。

観光名所がないのなら、つくればいい。

先代の方々がその時代に合わせてきたからこそ現代まで継承されてきた文化や伝統。

次は自分の番。

反対のない提案に変化は起きないと髙橋さんはおっしゃいました。

◯今、自由に選べるとしたら何の仕事をしてみたいか

「やっぱり今が一番いい。

 神職がいい。」


2025年は巳年。

「金蛇水神社」にとってとても重要な年になります。

自らのゴールデンタイムは次の巳年の時までだとおっしゃいます。

残り13年。

それまでに自らの“すべきこと”の実現に向けて全力で取り組みます。

営利を中心に考えず、地域や社会に還元していこうとする髙橋さん。

惜しみなく成功事例を紹介してくれました。


◯落ち込んだ時、どう乗り切るか

「次、どうしようと考える」


仕事に打ち込んでいる方が気持ちは晴れていくそうです。

来年の巳年への準備は整ってきています。

でも、できればその来年の巳年で、次回の巳年へのプロジェクトを参拝に来てくださる方に伝えたいと思っています。

落ち込むような出来事は、ある意味で学びのある出来事なのかもしれません。

止まらず、その困難さえも自らの力に。


◯未来ある子どもたちへのエール

「人は役割があって生まれてくる。

 今がもしかしたら、辛い中にあるのかもしれない。

 それも含めて大切な流れと捉えてほしい。

 意義のある豊かな人生を送ってほしい。」


自分とは何者か!?

自分の存在意義を求めたくなります。

周りから認められたいと感じることもあるのかもしれません。

何が役割なのか、何を求められているのか。

分からないことに焦る必要はありません。

じっくり考えてみてください。

誰も知らないあなたの人生。あなたの未来。

だから面白くて、尊くて、意義がある。

◯インタビューをして

神社に併設されたレストラン。

メニューにはカレーやラーメンなどお肉を使用した料理もあります。

しかし、神社が提供するということから、ラーメンの出汁やカレーのお肉は、全て鶏肉。

それだけではありません。

米所の宮城県。

パンは小麦のかわりに米粉を使用していました。

そのレストランでは、食事をする際にお塩の入った小さな小鉢が付いてきます。

「お浄めしてからお召し上がりください」

と優しく丁寧に案内をしていただきます。

お塩はお浄めのためのものでした。

どれをとっても美味しいレストラン。

その隣にはお土産屋さんもあります。

地元の方々とコラボした商品が並び、オシャレな雰囲気でつい手に取りたくなります。

神社が経営する商売。

しかしそこには全く“いやらしさ”がありません。

むしろ、その全てから参拝する方への“おもてなし”を感じます。

レストランは髙橋さんにとって、勇気のいる挑戦でした。

やらないための理由はいくらでも並べられます。

いかにも正しそうな理由で、自分自身を誤魔化すことだってできます。

でも…

“大丈夫”

という言葉が問題解決にならないように、自分を誤魔化しても状況は何も変わっていません。

ただ、時間だけが過ぎ去っていきます。

限りある資源の“時間”。

失敗しないことではなく、失敗した時に自分とどう向き合っていくか。

それが次へのステップに繋がるはず。

全ての出来事に意味をもたせるも、もたせないも自分次第。

奇跡は常に起きています。

あとは…

“気づく”だけ。


さぁ今から、どんなことに挑みましょうか?


心の筋トレ部

教員であり公認心理師である片野とさとぶーが「心の筋トレ」を実務で実践させていただいています✨皆さんの自己免疫力💪を上げ‼️予病に貢献できるよう、情報発信していきます✨

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