100人のプロの5人目からのエール‼️
「10分お時間いただけないでしょうか?…と言うのも、子どもたちへのプロからのエールを頂きたくて」
「私でいいんですか?」
「もちろんです!」
「喜んで引き受けさせていただきます」
「有り難うございます!」
「良一さんのお願いに首を縦に振る以外有り得ませんから」
私の下手な説明にも関わらず、快く受け入れて下さいました。
また、最後の「首を縦以外に〜」と言うところ…さすがだなぁと思う一言でした。
その言葉を頂けるような「私」ではないにも関わらず、サラッと心を鷲掴みにする言葉を伝えられるのは「融資のプロ」Jさんです。
Jさんは銀行にお勤めです。
以前融資に関する相談をした際、私の要望を踏まえながら、最善の方法を提案して下さいました。
今ではネットバンクのような簡単に様々なことをしていくことが主流になってきています。そんな時代の中で、例えお金であっても「人と人の繋がり」の重要性を感じさせるJさんにお話を伺いました。
◯子どもの頃の夢
「プロ野球選手」「美容師」…
小学生の頃まで野球をやっていたとのことでした。だから「野球選手」だそうです。しかし、中学校へ入学すると、野球部は人数制限を設けられるほどの人気だったため、
「ふるいにかけられるのは嫌だ」
という理由で、野球と同じ球技のバレー部に入部することに。
2年生くらいになったら野球部に転部しようと友人と企てていたのですが、バレーが想像以上に楽しく、ついこの前まで社会人のチームに所属しながらずっとバレーを続けていました。
Jさんはご自分で「飽きっぽくて、新しいものが好き」とおっしゃっていましたが、バレーは別物だったみたいです。
何がきっかけになるか!?分からないですね。
野球から離れたため、中学生の頃は「美容師」になりたいなぁと漠然と思っていたみたいです。
高校生になったらなったで、また違った夢を持たれていたみたいですが、強い思いを持って「私の夢は!」と言うのはなかったそうです。
◯今の仕事に就いたきっかけ
「土日休みで地元から離れたくないし、今の友人との付き合いも崩したくない」
この条件にマッチしたのが今の銀行だったみたいです。
他にもその条件にマッチするところはありそうですが、Jさんが抱いていた銀行のイメージは、
「涼しい・快適・15時に終われる」
と言うもの。
「涼しい・快適」に関しては、銀行にいれば間違えではないのですが、入社当初は「待っている営業」ではないので、スーパーカブで夏の暑い日も、冬の寒い日も、雨の日も雪の日も営業に出かけなければいけなかったみたいです。
「15時に終われる」と言うのも、「窓口の受付」が15時に終了するだけで、それからの業務はもちろんありました。
就職する時に思い描いていたものとは大きく異なり、何度か転職をしようと考えたこともあったみたいです。
なぜ転職しなかったのか!?…
それは、イメージの総崩れの中でも
「ちょっと好きかも」
と思えることがあったからです。
お客さんとのコミュニケーションもその一つだと言ってくれました。
「何もかもが楽しくて、何もかもが好き」と思ってお仕事されている方は、少ないのかもしれません。お給料を頂くわけですから、大変だなぁと思うこともあります。ただ…
「ちょっと好きかも」が見つけられたら充分なんでしょうね。それが見つけられたらその職は「天職」なのかもしれません。
◯今、自由に選べるとしたら何の仕事をしてみたいか
「ビーチバレーの選手」
気候に左右されながらもプレーするところに魅力を感じていて、日焼けをしながら果敢にプレーされていることに憧れるみたいです。
こちらの質問に対して2番目に考え込んだ質問でした。
転職を考えた時もあったのですが、ここでその転職したい職種の名前が出ないと言うことは、銀行のお仕事にやりがいを感じておられるのだと思います。
◯落ち込んだ時、どう乗り切るか
「寝ます」
ほとんど落ち込まないとのことでした。
寝れば切り替えられるみたいで、会社でのノルマに対しても気分が落ち込むことはないそうです。
「落ち込まない人が羨ましい」と言う方もいます。しかしJさんは、「そういう性格」というだけでなく、今自分にできることを最大限やられているから、「後悔」と言うのが残らないのではないか!?と私は思いました。
会社の目標の成績が到達しないと落ち込んでいても、その時間が何かを生み出すわけではありません。「今」を真剣に取り組めば、それ以上の結果を望む必要はありませんもんね。一生懸命に取り組んでも結果が出ない時は、結果が出せるレベルに達した時に挑戦すればいいわけで…
手を抜かないJさんの姿勢を見て、私自身そう感じました。
◯発達個性を持った子どもたちへのエール
1番時間をかけて考えて答えて下さいました。
「日本は人と違うことが許容されにくい環境です。でも、多様性の時代の流れになってきています。
自分は自分。
一人しかいない。
難しいかもだけど、自信を持って。
一回きりの人生を楽しんでください。」
「私が楽しんでいるか!?と言うとそんなこともないんですけどね」とご謙遜されながら頂いたエールです。
忙しい中でも、バレーを続けていたとお話しするその表情は、とても活き活きしていました。
◯インタビューをして
「私はあまり友人がいないんですけど…」
お話をしている時に話題になったのですが、本人はそれも全く問題視していませんでした。
これだけコミュニケーションスキルの高い方は沢山のお友だちもいるものと勝手に思い込んでいました。
友人とはどう言うものなのか!?と改めて考えさせられました。
学生の頃は、友だちが多いことが素晴らしいと言わんばかりの雰囲気があります。
「ボッチ」という言葉が、言い易くとても鋭利で、子どもたちの心を傷つけます。
しかし、Jさんのおっしゃるように「自分は自分」で「一人しかいない」貴重な存在ということにちゃんと気付ければ、もっと自分の世界は広がるのではないか!?と思います。
Jさんは帰り際、「また来て下さいよ〜」と言って下さいました。
最後まで温かい人です。
そんな言葉をサッと言える大人になりたいです。
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