100人のプロの39人目のプロ‼️

M・ナイト・シャマラン監督の作品はご覧になったことはありますか?

私はシャマラン監督の作品が大好きで…

代表作品と言えば『シックスセンス』というホラー映画。

ホラーはホラーでも、ホラーだけではない要素がぎっしり詰まっています。

世の中のことを少し違った角度から捉えさせて頂ける、そんな作品です。

私はシャマラン監督の作品が公開されれば必ず観に行きます。

そんな映画の中で…

2008年に公開された『ハプニング』という映画はご存知でしょうか?

これは2006年から起きた「蜂群崩壊症候群(CCD)」をヒントに制作したと言われています。

植物の進化の過程で人間が植物の敵とみなされた時、どのようなことが起きるのかを描く物語ですが…

「蜂群崩壊症候群(CCD)」とは、アメリカで蜜蜂が突如姿を消した減少。

日本でも蜜蜂が…

というニュースが10年ほど前にありました…

知っていましたか?

その原因は今もなお、「これ!」と断定することができていません。

様々な説が飛び交う中、中心的な説として言われているのが、

「農薬」

です。

人には害がないとされてきた現代の「農薬」。

小さな昆虫に影響していくのなら、人間にも蓄積していくのではないか!?

そう考えることも、無理ではないのかもしれません。


「農薬」について考えるきっかけを下さったのは、「無農薬のプロ」Yさん。

もうすぐ、愛知県知事選挙があります。

その候補者の方の中で学校給食を「オーガニック」や「無農薬」と公約に掲げている方は少なくありません。

世の中が変化していきます。

肥料にも徹底的なこだわりを持ったYさんに、お話を伺いました。


◯子どもの頃の夢

「パイロットや警察官」


小さな頃はパイロットで、中学生頃になると警察官を目指していたそうです。

Yさんが長男さんと言うこともあって、「家を空けるわけにはいかない」と言う責任感から、大学卒業後は近所の所に就職をします。

大手の製パン会社。

甘いもの好きのYさんは、洋菓子部門にまわされたことを喜んでいたそうです。


◯今の仕事に就いたきっかけ

「電車の中」


強い気持ちを持って

「パイロット」に!

「警察官」に!

と言う訳ではありませんでした。

大学卒業後の就職は…

実家の近くだったから。

条件が良かったから。

そして、そこに採用されたから。

たまたま実家の近くにあった製パン会社に入社してみると、偶然にもとても良い会社でした。

社員を大切にする会社。

社長や会長との距離感が近く感じられる会社。

温かい会社。

当時のことを伺っても、会社に対する想いは温かいままでした。


会社に不満があるわけでもなく、トラブルがあったわけでもなく…

Yさんはなぜ「農業」の道を進んだのか!?

定年退職まで残り5年。

定年退職後のセカンドライフとしての「農業」だと思っていました。

しかし、Yさんが農業に対して抱いているのは「ライフワーク」としての位置付け。

「ライフワーク」は、生涯をかけ続けていきたいと思える仕事のこと。

天から頂いた職である「天職」と日本語に置き換えることができますでしょうか。

特に熱い思いで就職した訳でもなかったせいか…

50歳を手前にして自分の「ライフワーク(天職)」を探し始めました。

これまでのYさんは、様々なプロジェクトを任され、ガムシャラに毎日を過ごし、早くに部長へと昇進していきました。

全体をみていかなければいけない責任のある役職。

それは同時に、ガムシャラに働く必要性がなくなり「フッ」と心にゆとりが生まれる瞬間でもありました。

「自分がいなければ」

と思うことができる一方で

「自分より優秀な人材はいくらでもいる」

と感じるようにもなっていきました。

それが「ライフワーク」を探すきっかけだったのかもしれません。


「生涯をかけられる仕事」

製パン会社の仕事も好きです。

その会社で培った力を活用したベーカリーコンサルタント。

自主的に受けたセミナーなどで講義を受け、興味が湧いた心理カウンセラー。

どれも好きなことです。

しかし、「大好き」ではありませんでした。

気になることは積極的にチャレンジしていきます。

気になる本は読んでみます。

興味のある講義は受けてみます。

それでも…

「生涯をかけても」と思える仕事には出会うことができませんでした。

悩みます。

大学卒業後にはあんなにも簡単に決められた仕事を、自分のための選択をするとなると決断ができません。

様々なことを経験してきているから。

色々なことを知ったから。

だから選択が難しくなってしまいます。

考えます。

何度も何度も。

模索します。

何度も何度も。


電車に乗っている時も考えていました。

自分の未来について。

自分の人生について。

電車の座席を介して、線路の枕木の凹凸が自分を揺らします。

ガタンゴトン

ガタンゴトン

「!」

突然、頭に浮かんだ言葉。

「自然の恵を人とシェアする」

この言葉に強烈に納得したそうです。

この言葉を実現するための手段。

それが「農業」でした。

趣味として週末農園をやってみることに。

農園を管理している方とのつながりで「奇跡のリンゴ」の木村さんと出会い…

管理していた方から「ここの管理を任せたい」と言われ…

会社で担当していた色々なプロジェクトが丁度一区切りつき…

気づけばYさんは農業の仕事が「ライフワーク」と感じるように…


「このタイミングを逃したくない」


Yさんは退職することを決意します。

奥様を説得し、上司に退職の意思を伝えます。

奥様は

「私はサラリーマンと結婚したので」

と反対されます。あと少しで定年退職。

それはどちらにとっても大きな大きな「あと少し」でした。

奥様のご実家は農家をやられています。

農業の大変さを充分に知っています。

ただでさえ大変な農業にもかかわらず、Yさんが挑戦するのは「無農薬」。

上司も本気だとは受け取ってくれていませんでした。


悩み続けたからこそ出会えた人生をかけられる職業。

考え続けた末に出会えたことの価値。

妥協せず、自分自身と向き合い続けた月日は、エネルギーとなっていきます。

Yさんの熱い想いは、奥様を説得します。

上司を納得させます。


Yさんは会社を「退職」とは表現せず、「卒業」と言う言葉で振り返りました。

「卒業」

と言われると…

「おめでとう」

と言いたくなります。

それがYさんの「ライフワーク」である「農業」の始まりです。


◯今、自由に選べるとしたら何の仕事をしてみたいか

「これしかない」


探し続けて見つけた職業。

この質問に全く迷いがありませんでした。


◯落ち込んだ時、どう乗り切るか

「次これやろうかなと思う」


「しょっちゅう落ち込む」

そうおっしゃっていました。

作物はすぐに結果が出ません。

今回失敗していても、次にチャレンジできるのはまた来年、ということだって沢山あります。

最初の3年は全く上手くいかなかったそうです。

今くらいになってようやく成り立つようになってきました。

そのかわり、結果が出た時の喜びは「やりがい」を生み出します。

毎日が挑戦で、毎日が収穫です。

自分の知識は失敗の時ほど、実り多くなるのかもしれませんね。


◯発達個性を持った子どもたちへのエール

「自分の好きなことを遠慮せずにやってみてほしい。

 周りはその環境を与えてやってほしい。

 『好き』を追求していくと見えてくる」


Yさんは農業をやってみて、今までに経験したことのないことを経験しています。

会社員として働いていた時は、自分の企画であっても、自分の手柄であっても奪われることがあります。

しかし農業を行うようになってから、「やりたい」と言うと自然に仲間が集まり、自然とお金やものが集まってくるそうです。

Yさんの「好き」を追求した時に見えてきた世界は、穏やかな温かい世界。


◯インタビューをして

Yさんは農薬だけでなく、肥料にもこだわりを持っています。

化学肥料ではなく「有機肥料」。

私はその二つの違いを知りませんでした。

「肥料」と言われれば、何でも植物にいい物!

そんな風に思っていました。

確かに、どちらも植物にとっては栄養です。

しかし化学肥料を与え続ければ、土にいる微生物は住みづらくなってしまうそうです。

微生物のいない土は、土全体の栄養分を減少させます。

結果、植物には成長しづらい環境に。

化学肥料は欲しいものだけをまとめたものです。

植物にとっていいものだけを集めたものです。

植物にとっていいものだけが成長を促すわけではない。


無駄なように思えて、不便なように思えて、それが案外「要」だったりする。

育てているようで、育てられている。

農業の深さを感じました。


心の筋トレ部

教員であり公認心理師である片野とさとぶーが「心の筋トレ」を実務で実践させていただいています✨皆さんの自己免疫力💪を上げ‼️予病に貢献できるよう、情報発信していきます✨

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